【判決】小学生の兄弟死亡の放火殺人　伯父に二審も懲役30年

2021年、兵庫県稲美町で小学生兄弟を放火殺人した罪に問われた伯父・松尾留与被告（54）に対し、大阪高裁は3月14日、検察側の控訴を退け、一審と同じ懲役30年を言い渡した。

松尾被告は2021年11月、妹夫婦への恨みから家にガソリンをまいて放火し、甥の侑城くん（当時12）と眞輝くん（当時7）を殺害。
一審では、親族間のトラブルが背景にあるとして死刑求刑を退け、懲役30年の判決が下された。二審でも「恨みを抱くのは無理からぬ点がある」として量刑が維持された。

兄弟の両親は会見で「頭の中が真っ白で何も考えられない。子どもたちには伝えられない。憎しみは未来永劫消えない」と訴えた。
さらに、国の犯罪被害者等給付金が「親族加害」のため3分の1に減額されたことに異議を申し立て、神戸地裁に民事裁判を起こしている。

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